DPCプロジェクトの活動

(Delay Power Calculation System Project Group)

■目的

消費電力計算モデルに関する動向調査と検討を行う。さらに、遅延及び消費電力計算機構の標準化仕様であるIEEE1481の消費電力関係を中心にレビューを行い、実用上発生すると予想される疑問点や問題点を明らかにしてIEEE標準化活動に寄与する。

■活動内容

●消費電力モデルの検討

1997年度は、消費電力の分類および消費電力見積もりに要求される項目についてまとめた。1998年度は、マクロセルの消費電力モデルやRTLモデル化等について検討を行う。

●IEEE1481 DPC仕様の調査と投票への協力

1998年11月に行われた投票に際して、IEEE1481 DPCドラフトにおける消費電力計算機構の仕様調査を行ない、その結果をIEEE投票及びIEC投票に反映した。今後、IEEE標準化の正式な手続きまでに行われる改訂、仕様拡張に対して、情報収集を行い、問題点等があれば検討・提案を行う。

■関連機関の動向

●米国IEEEは 遅延および消費電力計算機構の標準化を目指して、IEEE Delay and Power Calculation(P1481) Working Groupを発足した。作成された標準化仕様は、1998年11月に行われたIEEE標準化投票の結果、賛成多数で承認された。今後、投票に添付されたコメントに基づいて見直しを行い、1999年3月にRevComの承認を得た後、正式にIEEE標準になる予定である。

IEC/TC93/WG2では1998年11月に行われたIEEEの投票と同時にDPCの投票を行った。今後、IEEE標準化と連動し、国際標準化を予定している。

●米国の非営利標準化法人SI2は、IEEE1481の遅延計算と消費電力機構が記述できる言語DCL(Delay Calculation Language)のコンパイラの提供を行い、 標準化の推進と普及に取り組んでいる。また、IEEE1481のDPCS(Delay and Power Caluculation System)及びDCLを拡張したOLA(Open Library API)の普及にも努めている。

(参加メンバ)

12社/13名 主査:石河久美子/富士通

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